マニトバ大学、先住民族の身分詐欺の取り締まりを目指す

マニトバ大学は、先住民族のアイデンティティを主張したい教職員や学生のための政策を秋に導入することを目指しており、詐欺師の排除に関する議論が巻き起こっている。

この動きは、中等教育後の大学の中でもニューファンドランド記念大学、ブリティッシュコロンビア大学、サスカチュワン大学における文化的アイデンティティ詐欺事件を受けて行われた。

マニトバ大学（UM）副学長（先住民）のキャサリン・クック氏は、「先住民族のなりすまし詐欺で全国的に起きている課題は、先住民族の同僚をより良くサポートできるようにするという私たちのニーズを確かに裏付けている」と述べた。

「先住民の身分詐欺が発生すると、先住民にとって特別に存在していた機会が実際に失われます。」

この方針はまだ最終決定も承認もされていないが、大学は秋には実施したいと考えている。先住民主導のコミュニティ関与プロセスを通じて 9 つの推奨事項が作成され、3 月に発行された報告書に記載されています。

クック氏は、この政策には、先住民特有の入学カテゴリー、教員職、奨学金の申請者が自分たちの血統を確認するための正式な方法と代替方法の段階的なプロセスが含まれる可能性があると述べた。

報告書によると、こうした機会に応募する人々は、連邦、州、先住民族の政府や団体から正式な書類の提出を求められる可能性があるという。

正式な文書の代わりに、個人的なストーリー、家系図、家族や地域の指導者からの支援の手紙の共有が求められる場合もあります。

クック氏によると、大学は画一的な政策アプローチを望んでいないという。

コミュニティ参加セッションでは、この政策が、コミュニティや文化から切り離されて育った先住民、大学で自分のアイデンティティとつながり始めたばかりの先住民、身分を持たない先住民、あるいは身分を証明する正式な文書を持つことを信じていない先住民を包括するものであることを強調した。彼らの遺産だ、と彼女は言った。

コミュニティのメンバーも、時間をかけて政策を進める余地を与える必要があると提案したという。

「10年以上前に自己宣言プロセスが提案されたとき、私たちはその時点で持っていた最善を尽くして取り組みました…それは進化するプロセスになるでしょう。私たちは進みながら学び、調整していきます。」

クリー・メティス大学の助教授であるレアル・カリエール氏は、自身の遺産を証明する正式な文書の提出を拒否したため、昨年サスカチュワン大学からの就職の申し出を断った。

カリエールの家族は、サスカトゥーンの北東 400 キロメートル以上にあるカンバーランドハウスクリーネイションと隣接するメティス村とその周辺に何世代にもわたって住んでいます。同大学がクック氏の懸念を表明するために独自の先住民アイデンティティ政策を策定していることを知り、クック氏に連絡したと同氏は述べた。

「私はこのようなことは望んでいませんでした。サスカチュワン大学のアプローチは、誰もがなりすまし詐欺の罪を犯しているという前提に基づいて構築されています」と彼はCBCニュースに語った。

「私たちは依然として人々を先住民族であるとある程度信じるべきだと思います。しかし…詐欺事件があった場合、機関が迅速に行動できる仕組みが必要です。」

同氏は、3月の報告書で提案された代替方法の1つについて悩んでおり、先住民に自分たちの物語を強制的に伝えるべきではないと述べた。

「私たちの物語は神聖であり、個人的なものであり、私たち自身のものです」と彼は語った。

キャリエール氏は、UM の先住民アイデンティティ政策は引き続き自己宣言に重点を置くべきだと考えています。

「個人は自分が何者であるかを語る権限を与えられるべきだ。」

アルバータ大学の先住民研究教授であるキム・トールベア氏は、自己宣言に重点を置いた先住民のアイデンティティ政策がカナダの大学での不正行為の蔓延につながっていると述べた。

「今、私たちが置かれているのは、自己認識が自由自在な状況です。先住民族の帰属意識と、入植者の選択という概念の間には、根本的な理解の違いがあります」と彼女はCBCニュースに語った。

「私たちが先住民族のコミュニティへの帰属について話しているとき、私たちは個人の選択について話しているのではありません。私たちは帰属、人間関係、親族関係、そして市民権について話しているのです。」

トールベア氏は、大学が先住民族特有の機会に応募する学者に正式な文書を求めるのは正当であると述べた。ほとんどの人が定期的に身分証明書の提示を求められているのに、そのことに激怒するのは二重基準だと彼女は考えている。

「どこへ行くにも入植者IDを提供しなければ、世界中を移動することはできないでしょう」と彼女は言いました。

彼女は、プレーリー大学における先住民アイデンティティポリシーの開発によって、自己識別だけでは詐欺師を防ぐのに十分ではないことを他のカナダの学校に示すことを期待している。

「私はダコタであると自認することができませんでした。これは自己識別ではありません。地位があるかどうかに関係なく、これはコミュニティに所属することです」と彼女は語った。

「ある種の排除的な市民権基準がある場合に備えて、そのコミュニティとの祖先や生物学的関係を文書化する方法はあります。」

しかし、彼女は、先住民コミュニティとの先祖や家族のつながりを持たない人々を排除することを目的とした政策であるにもかかわらず、家族やコミュニティから引き離された先住民が自分たちを排除していると感じてほしくありません。

「何世代にもわたって断絶してきた我が国の人々が、そのような人々と自分たちを混同することを本当に残念に思い、残念に思います。彼らは同じではありません」と彼女は語った。

大学は米国、メキシコ、ハワイ、スウェーデンなどからの先住民学生の書類を確認する必要があるため、この問題は国際的なものでもあるとトールベア氏は述べた。

カナダの大学が先住民族のアイデンティティポリシーを適切に定めるには数年かかる可能性があるが、この政策により、先住民コミュニティとの信頼できるつながりのない人々が自己申告する流れを食い止めることができると期待していると彼女は語った。

「カナダには、先住民族の力や数がほとんどない大学も出てくるだろう。彼らは、我々が把握しているような成果を上げる大学を注視する必要があるだろう」と彼女は語った。

「我々は何かをしなければならないが、それは難しく、大変な仕事になるだろう。それを乗り越える簡単な道はないだろうが、何もしないという選択肢はない。」

オンラインレポーター

オズテン・シェバケゲットは、初のPathwaysプログラムを通じて2021年にCBCマニトバに入社し、ウィニペグに拠点を置いています。彼女はウィニペグのノースエンドで育ったノースウェストアングル 33 ファーストネイションのメンバーです。彼女はサスカチュワン大学で文学の修士号を取得しており、バンフ芸術創造センターでの文学研修にも参加しました。 [email protected] まで連絡してください。

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